海上安全と持続可能性の向上に向け、データ共有と検証を通じて脱炭素を推進
日本ペイントマリンはこのたび、RightShipが推進する「Zero Harm Innovation Partners Program」に戦略的パートナーとして参画することで合意しました。今回の取り組みは、海運業界における安全性と持続可能性の向上、ならびに温室効果ガス排出の実質ゼロと船舶の運航効率の向上に向けた両社の取り組みを前進させるものです。あわせて、透明性の高いESG報告の促進にもつなげていきます。
当社は、低摩擦船体防汚塗料である「AQUATERRAS」「FASTAR」「A-LF-Sea」をRightShipによる検証対象として提出しました。RightShipは、これらの塗料が船舶の温室効果ガス排出に与える影響を評価します。
今回の合意には、船体表面の粗さや排出削減効果など、塗料性能および運航性能に関するデータの共有と検証が含まれています。海運業界が2050年の温室効果ガス排出実質ゼロの実現を目指す中、実効性のある新技術の導入を進めるためには、業界全体での連携がますます重要になっています。
対象となる3製品はいずれも、当社を代表する船底塗料です。市場平均の一般的な防汚塗料と比べて14%超の燃料削減効果を期待しており、温室効果ガスの排出量削減に貢献します。
「AQUATERRAS」は、高分子技術と親水性・疎水性のミクロドメイン構造を特徴としており、防汚剤を使用することなく防汚性能を実現しています。
「FASTAR」シリーズの一部と「A-LF-Sea」には、当社独自の特許技術「HydroSmoothXT™」が採用されています。これは、船体表面に水分を保持するヒドロゲル効果により海水との摩擦を低減し、エネルギー使用量と温室効果ガス排出量の削減につなげる技術です。
当社のグラディス・ゴー社長は、次のように述べています。
「2050年までに海運業界で温室効果ガス排出の実質ゼロを持続可能な形で実現するには、業界全体での協力が不可欠です。新しい技術は一朝一夕には生まれません。当社の研究開発チームは、長年にわたり多大な時間と知見を重ね、お客さまに実用性の高い解決策を提供してきました。データの開示と検証を促す仕組みにより、必要な情報が適切に共有されれば、船主の皆さまは新技術を安心して導入し、業界目標の達成に向けてより着実に前進できます。私たちは、RightShipとともに業界の透明性向上に取り組み、安全で持続可能な海事産業の実現に貢献できることを誇りに思います。」
船舶を保護しながら、運航に伴う環境負荷を低減する船体塗料を提供することは、持続可能な海事産業の実現に向けて極めて重要です。当社は今後も、船主の運航ニーズに応じて最適化できる塗料の開発を通じて、環境性能と運航性能の両立を図り、より安全で持続可能な海事産業の発展に貢献していきます。
当社の低摩擦船底塗料は、発売以来、顧客船舶における累計4,500万トンのCO2排出削減に寄与しています。