イノベーション

船舶用塗料の未来を革新する

イノベーション

船舶用塗料の未来を革新する

世界初の技術に挑み続けた歴史

日本ペイントマリンは、1990年に世界で初めてスズを含まない塗料「ECOLOFLEX」を開発し、1997年には高機能自己表示型エポキシ防食塗料「NOA」シリーズを発売、さらに2013年には超低摩擦型防汚塗料「A-LF-Sea」を開発するなど、長年にわたり技術革新の最前線を歩んできました。

現在では、市場平均スピードロスと比較して最大14.7%の燃料削減効果を実現する、世界初の完全防汚剤フリー加水分解型塗料「AQUATERRAS」や、最大14.1%の燃料削減効果を実現する、海運業界初のナノドメイン構造を有する加水分解樹脂を採用した船底防汚塗料「FASTAR」など、最先端の製品を通じて、船舶用塗料の未来を革新し続けています。

“市場平均スピードロスと比較して最大14.7%の燃費低減効果

AQUATERRASを適用した船舶で測定した燃料消費量の削減率

R&D LAB

INNOVATIONS

3000

FORMULATIONS

ビッグデータとAIを活用し、新素材を迅速にテストできる技術を自社開発。

イノベーションは私たちの原動力です

私たちは、豊富な専門知識と的確なアドバイスを通じて、過酷な環境下においても運航パフォーマンスの向上や運航効率の最適化、コスト削減、脱炭素化への取り組みをサポートし、お客様の船舶を守る最適なソリューションをご提供しています。

また、技術革新を追求するだけでなく、長期的なお客様との信頼関係の構築にも注力しています。技術サポートや研修の実施、継続的な性能モニタリングサービスを通じて、持続的な価値をもたらす長期的な視野でのご提案に努めてまいります。

ソリューション

当社の船底防汚塗料や各種塗装システムは、タンカー、コンテナ船、クルーズ船、ヨットなど、これまでに累計4万隻を超える船舶に採用いただいております。

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研究開発(R&D)施設の所在地

私たちは、技術革新の最前線で活動し、新たな価値を生み出す先進的な製品やサービスの提供に努めています。その中心となる研究開発(R&D)施設の充実を図り、お客様の課題解決を支援するとともに、脱炭素化や持続可能な社会の実現にも貢献しています。

日本ペイントマリンは、日本国内に大阪と東京の2か所に研究開発拠点を設けています。さらに、岡山には船舶用塗料メーカーとして初めて、5,978平方メートルの広さを持つ臨海評価技術センターを設置し、より高度な技術開発と品質向上に取り組んでいます。

大阪

R&D本部

東京

Head office in metropolitan area

岡山

臨海技術評価センター

新しい船底防汚塗料を開発するためには、海洋生物の生態や生理、付着の仕組みについての詳細な研究が欠かせません。私たちは、各生物の付着や成長のわずかな違いまで深く理解し、評価しています。こうした知見を生かし、「リバースエンジニアリング」という従来の発想にとらわれない新たな手法を取り入れることで、さまざまな課題の解決に取り組んでいます。

基礎研究・開発

“船底防汚塗料の開発には、海洋生物の生態や付着の仕組みに関する深い研究が欠かせません。日本ペイントマリンは、船舶用塗料メーカーとして世界で初めて臨海評価技術センターを設置し、海洋生物の増殖や付着、その防止に関する基礎研究を積み重ねてきました。

その成果として、1991年には世界で初めて錫を含まない加水分解型船底防汚塗料を開発し、船体の汚損を抑えるとともに、海洋環境の保全にも貢献してきました。また、世界初の低摩擦型船底防汚塗料や、世界で唯一の防汚剤を使用しない加水分解型塗料も、こうした研究から生まれています。”

海洋生物の付着・付着防止に関する研究

私たちは、海洋生物を飼育し、その生理や生態、付着の仕組みについて研究をしています。さらに、これらの付着の仕組みを応用し、付着を防ぐための研究にも取り組むことで、海洋生物の付着とその防止方法について多角的かつ総合的に解明を進めています。

樹脂・塗料設計

日本ペイントマリンでは、新しい船底防汚塗料の性能を最大限に発揮させるため、基礎研究とともに新しい発想を取り入れた研究にも積極的に取り組んでいます。

評価

長期評価研究では、国内5か所の試験場や世界各地で、静置試験や動的試験を行い、防汚性能だけでなく塗膜の物理的な特性についても詳しく調べています。これらの試験結果をもとに、新しい技術が実際の船舶でどのように機能するかを的確に再現と評価をしています。