日本ペイントマリンでは、テクニカルサービス担当者が現場での塗料の信頼性ある性能を保証します。本ブログでは、日本ペイントマリンジャパン技術サービス部門のテクニカルサービス担当者(TSR)であるキム・オキュ氏をご紹介します。韓国・全州出身のオキュ氏は2017年に日本ペイントマリンに入社し、以来、船舶用塗料の専門知識を活かして数々の困難なプロジェクトを支援してきました。
韓国の造船所における現場品質管理から、世界最大級の浮きドック塗装の監督まで、オキュ氏の取り組みは当社の革新と顧客満足への姿勢を体現しています。
日本ペイントマリン株式会社 技術サービス部 技術サービス担当 キム・オキュ
2017年に日本ペイントマリン入社以来、船舶用塗料分野での経験を積み重ねてきました。大学卒業後は韓国の塗料メーカーでキャリアをスタートし、船舶向け現場品質管理を担当。数年後に営業職へ異動しましたが、期待とのギャップを感じ、技術に焦点を当てた職務への復帰を強く望んでいました。日本ペイントマリンを選んだ理由の一つは、妻が日本人であることです。これが日本に関わる仕事への意欲を強め、個人的な繋がりが転職の大きなきっかけとなりました。
2025年、私は尾道にあるテクニカルサービス代表チームのリーダーに任命されました。経験豊富な同僚が多い職場において、業務上の課題から気軽な質問まで自由に話し合える環境づくりに努めています。チームワークを非常に重視しており、チーム内でのオープンなコミュニケーションを特に大切にしています。造船所現場では、技術サービス担当者が毎日リアルタイムで船舶の塗装品質を確認できるため、営業部門や製品開発部門を含む他部署へ結果を正確に伝達しています。現場の知見を共有することで、問題の迅速な対応を可能にし、塗装ソリューションが各プロジェクトのニーズに応え続けることを支援しています。
私が携わった最も興味深いプロジェクトの一つは、世界最大級の巨大な浮きドックで、今年12月にバハマに設置される予定です。このドックは中国のCSSC青島造船所で建造され、私は塗装監督として今年1月まで最初から最後まで関与しました。
このプロジェクトは真に国際的な取り組みであり、世界規模での連携が求められました:販売は英国拠点の同僚が担当し、塗料は中国チームの供給、発注元は米国クライアントでした。この記録的な浮きドックの建造に自ら貢献できたこと、そして私たちの仕事が実質的に世界最大の海洋プラントの実現に寄与したことを、私は大きな誇りとしています。
TSRとして、顧客満足を実現するには議論が最も重要だと確信しています。現場の専門家は塗装技術や塗料に関する深い知識を持つかもしれませんが、船舶の最終的な仕上がりには塗装作業以外にも、船体構造、機械設備、積載貨物など多くの要素が関わっています。私たちの役割は、造船所の監督者が最善の判断を下すために必要な支援と情報を提供することです。そのため、専門的な塗装知識に加え、船舶の全体構造と機能性に対する理解を深めるよう努めています。全体像を考慮し、すべての関係者とのオープンなコミュニケーションを通じて、各プロジェクトに最適で十分な情報に基づいた塗装判断が下されるよう支援します。
日本で働き始めた当初、私はいくつかの大きな課題に直面しました。赴任から3ヶ月も経たないうちに、単独での現場検査を任されることになったのです。当時は日本語能力がまだ十分でなく、コミュニケーションが難しい場面もありました。オープンな議論が極めて重要な役割において、この初期段階で得た教訓は、日本語が上達した後も同僚や協力会社との間で活かせるものでした。問題が発生した際には徹底的なフォローアップに専念し、解決に向けて尽力しました。こうした取り組みにより状況を良好な方向へ導くことができ、その対応が評価されることさえありました。
日本ペイントマリンが私に与えてくれた成長の機会に感謝しています。初期の教訓を学び実践する中で、さらなる挑戦を任されるようになりました。日本ペイントマリンの支援的な企業文化は、私が学び続け成長し続けることを可能にし、キャリアを前進させる方法を模索する自信を与えてくれました。